中国の深圳で自動運転タクシー(萝卜快跑、Pony.ai)に乗ってきた
はじめに
こんにちは、モダンオフショア事業推進担当兼Classmethod Danangの藤村です。
2024年2月29日〜3月3日にかけて、香港、中国の深圳へ旅行してきました。旅行の目的は、近年急速に発展した中国の深圳の今を体験することです。
- 有休、自腹の個人旅行です(一緒に行動した同僚2人も同様)
- 私自身、2010年に深圳に旅行しており、14年ぶり2回目の深圳(香港)旅行となります
- 14年前の深圳、華強北は、山塞(サンザイ)携帯で溢れる、怪しくも魅力的な街でした
深圳では、主に以下の事を体験してきました。
- APEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)を使った中国入国体験
- 2024年2月29日現在、日本人に対するビザ免除措置(15日間)は停止されています
- 2024年2月29日現在、深圳市内に5日間滞在可能な「特区旅遊(E)ビザ」(特区旅游签证)というアライバルビザでの入国も可能です
- 一緒に渡航した同僚は、こちらのビザで入国できました
- CMLinkのeSIMを使って、中国国内でGoogleやFacebookの利用体験
- WeChatPay, AliPayのみを利用し、現金を一切使わない体験
- WeChatPay, AliPayでのモバイルオーダー、テーブルオーダー体験
- アリババのスーパーマーケットであるフーマーフレッシュでのベルトコンベア体験
- AliPayのDiDiミニアプリでの配車サービス体験
- 華強北の電気街探索、お買い物体験
- 世界最大と言われる深圳書城中心城体験
- AliPayのQRコード使った地下鉄利用体験
- 自動運転タクシー体験
- Drone配送体験
- 新幹線での中国出国体験
当記事では、特に印象に残り、感動した自動運転タクシー体験をレポートします。
深圳での自動運転タクシーサービス
深圳では、いくつかの自動運転タクシーサービスが開始されていますが、今回は百度(バイドゥ)が運行する萝卜快跑とPony.aiの2つの自動運転タクシーサービスを体験してきました。 両サービスとも、自動運転レベル4を実現しています。
萝卜快跑
アプリは以下からダウンロードしました。
アプリの初期登録には中国国内の電話番号が必要で、私は登録することができませんでした。残念。 中国の電話番号を持つ同僚が登録できたので、アプリからの配車は同僚に行なってもらいました。
私たちが宿泊していたのは電気街で有名な華強北だったのですが、萝卜快跑の利用可能エリアは西の方エリアだったため、華強路駅から深大駅まで地下鉄の1号線で移動しました。地下鉄もAlipayのQRコードで乗れて、めっちゃ便利。
深大駅で下車し、地上に出て、期待に胸を膨らませながら同僚が予約しようとすると、何人かの人が待っているらしくかなりの時間待つ必要があるとのこと…。もう一つのPony.aiは、深大駅から南下した深圳人才公園の方がサービスエリアみたいだったので、深圳大学前に停めてあったシェアサイクルで移動開始。ここでもWeChatでQRを読み取るとサクッと連携してレンタル開始できるのがとてつもなく便利。
こちらのシェアサイクル、深圳大学生向けなのか、利用可能エリアがあまり広くなく、また返却ステーションも決められていました。見る限り一番南端の返却ステーションに返却した際に、同僚が試しにもう一度萝卜快跑のアプリで予約を試みたところ、すぐにマッチ!アプリを見ると、今お客さんを乗せていること、そのお客さんが降りる予定の場所、そこから私達の場所までのルートが表示されててとても分かりやすい!
到着!
ドアの開け方が分からない!どうやら車体に貼られたQRをアプリでスキャンすることで開けられる模様。
ドアノブ出てきた!
走行中
ディスプレイ
感想
- 聞いてはいたけど、運転席に人は座ってる
- 手は膝の上
- 最初何言われているのか分からなかったけど、シートベルト締めないと発進できないらしい
- ハンドルが自動で動いているのを見ると、やっぱり感動
- 一度車線変更時、後方から来たバスを検知して急ブレーキ
- その状態からの復旧は運転席に座っている人が行ったように見えた
- キャンペーン中なのか今回分の利用料金は無料
Pony.ai
アプリは以下からダウンロードしました。
萝卜快跑とは違って、日本の電話番号でもサクッと登録できました。
萝卜快跑の自動運転タクシーから下車し、ショッピングモールでランチを食べ、深圳人才公園でドローンによるスタバのコーヒーデリバリーを体験し、いよいよPony.aiの配車にチャレンジ。めちゃくちゃあっさり予約できた。
こちらに向かう途中、信号で停まってる時はそれを表示してくれるのは、親切なUIだと感じました。
到着
走行中
ディスプレイ
ルート
感想
- 興奮してて、どうやって乗ったのか忘れた
- 運転席の人、シートベルト締めないと発進できないのは萝卜快跑と同じ
- 萝卜快跑と比べて、乗り心地がかなり良かった
- 車種(GAC Aion LX)の性能?
- 潜水艦のソナーのようなディスプレイがおしゃれ
- 自動車、バス、バイク、人を正確に認識して描画
- 後方から迫ってくるバスを、最初は自動車と認識し、より近づいた時にバスと認識して描画し直してた
- 人、バイクはすべて正確に認識
- 中央分離帯のフェンスを、一瞬バスと認識したこともあった
- 以下の挙動に感心(自動運転というよりナビの挙動か)
- 左折帯から右折帯に移る必要があるシチュエーション
- 右折帯は後方の車が詰めてきて、入れるか微妙
- 交差点が近づいてきたら、右折を諦め左折
- 左折して少し進んだところにあるUターンん場所でスムーズにUターンし、ルートに復帰
- 走行中の動画のシーン
- 萝卜快跑と同様、今回分の利用料金は無料
さいごに
ここ最近感銘を受けた言葉として、「発想は移動距離に比例する」があります。気になることがあったらまずは現地に行って現物を見て触って体験する。そのために移動しまくる。ネット上の記事や動画だけで決して分かったつもりにならない。
今回の旅では自動運転タクシーだけでなく、記事の冒頭で書いたような多くの体験を深圳ですることができました。今後も気になったら即行動、移動しまくることでアイデアを生み出していきたいと考えています!
おまけ
美団ドローン配送を深圳人才公园でやってみた動画はこちらです。